東京23 区の中でも、江戸川区は都市農業が盛んに行われています。街中にも畑が多くあり、のどかな風景が残っています。東京の空の下で育った「江戸川小松菜」には、私たちもまだまだ知らない魅力がたくさんあります。

江戸川区と小松菜のホットな関係

知ってる?!小松菜の名付け親はかの“徳川将軍”だった

江戸川区は小松菜の発祥の地!その歴史は古く江戸時代まで遡り、名付け親は、かの徳川8 代将軍吉宗公と言われています。
 小松川村(江戸川区)に鷹狩りに来た吉宗公に、昼食時に何も料理するものがなくて、地元で採れた菜っ葉を入れて作ったすまし汁を献上したところ、とてもおいしいと喜ばれました。この菜っ葉に名前がないことを知った吉宗公は、地名から「小松菜」と命名したのだとか。以来、小松菜はこの地の特産となったのです。命名には諸説あり、吉宗公の他、3代家光公や5代綱吉公という説もあります。

農業一筋300年!!由緒ある江戸川区の小松菜農家

江戸川区の農家数は300 戸(平成30 年度調べ)で、その多くが小松菜づくりに取り組んでいます。
そして先祖代々、小松菜栽培に携わっている農家も多くルーツは「江戸時代」という10 代目レベルは当たり前! 小松菜の豊作を祈って、お正月には「青菜断ち」をするという風習を受け継いでいる農家もあります。小松菜に携わる農家として高い技術を受け継ぎ、プライドと誇りをもって栽培に取り組む生産者の方たちが作っているのが江戸川区の小松菜なのです。

小松菜の収穫量は東京都ナンバーワン!全国でもトップクラス!

 日本各地で作られている小松菜ですが、江戸川区は全国でも有数の生産地。
都市農業が盛んな江戸川区内においても、農産物の作付面積、収穫量はともに小松菜が圧倒的に多く、「東京都農作物生産状況調査」(平成29 年度)によれば、その収穫量は2 851 トン。ちなみに、小松菜は東京都全体の農作物の中でも大きなウエイトを占め、江戸川区の小松菜は、都内でもトップの収穫量を誇っています。

小松菜ってどんな野菜?

旬は冬、品種は100以上!料理に便利な万能野菜

小松菜はアブラナ科の緑黄色野菜。チンゲンサイ、タアサイ、からし菜などの仲間です。旬は冬で、寒さが葉を肉厚にし甘みのある小松菜に育てます。現在では100 種類以上の品種があり、夏に適した小松菜が栽培されるなど1年を通して食べられます。ちなみにほうれん草と小松菜は似たようなイメージをもたれがちですが、ほうれん草はヒユ科で科が異なりまったく別モノ。小松菜は、ほうれん草と比べるとアクのもととなるシュウ酸がはるかに少なくクセのない味わいです。

原産は南ヨーロッパ 収穫の季節や地域で呼び名もさまざま

小松菜の原産地は南ヨーロッパの地中海沿岸で、日本に入ってきたのは奈良時代から平安時代。江戸時代後期の「新編武蔵風土記稿」には「薬は東川辺の産を佳作とす。世に小松菜と称せり」と記され、江戸っ子たちが小松菜の味を楽しんでいたことがわかります。また、小松菜は冬菜、鶯菜、餅菜、葛西菜などの別名もあり、地域によっては黒菜(大阪)、大崎菜(新潟)、信夫菜(福島)などと呼ばれる品種もあります。